貧乏旅行のススメ
この記事は Kogakuin Univ Advent Calendar 2019 17日目の記事です。
まだ他の記事を読んでいない人はそちらも合わせてどうぞ。
さて、私は前回、前々回 とちょっと情報系っぽい記事を書いたので、最後はあまり情報系とか関係ない記事を書きます。
ところで、みなさんは旅行が好きですか? ぼくは好きです。旅行のなにが好きかって、一番は非日常感ですかね。
起きる、大学に行く、帰る、寝る…… 休日はバイトか睡眠…… みたいな日々の固定化されたルーティーンから抜け出し、いつもの生活とは全く異なる場所で、いつもの生活では味わえないような体験をする。最高じゃないですか!
でも、旅行にはお金がかかる。大学生にとって金銭負担は何事にも代えがたい大きな壁だ。これを乗り越えないと、旅行に行くことなんてできない……
そこでこの記事では、金欠大学生向けの貧乏旅行の方法を、実際に自分が行った旅行の実例を踏まえながら紹介していきます。もしあなたが金無限タイプであれば、この先を読んでも特に得るものはないのでブラウザバックして、その金でどこか旅行でも行きましょう。
では本題に戻ります。旅行での大きな支出の要因として、宿泊費、交通費、食費が挙げられますね。まずは、これらの削減の方法について話していきます。
宿泊費の削減
みなさんは旅行に行くときにどのような宿に泊まりますか?最近行った旅行を思い出してみてください……
家族旅行ならホテルや旅館でしょうか。友達との旅行ならどこだろう?いろいろありそうですね。 え?旅行に行かない?そう……
- ホテル・旅館
ホテルは基本的にコスパが悪いです。貧乏旅でホテルを使う場面は基本的に無いでしょう。行程上どうしても宿がない場面とか?
民宿なら時々めっちゃ安いところがあったりします。
総合評価 ☆
- ゲストハウス
皆さんはゲストハウスというものを知っていますか?規模の小さいホテルのようなものです。大部屋にずらーっとベッドが並んでいる部屋と~4人程度で利用できる個室があるところが多いです。ゲストハウスの相場は、大体1泊3,000円くらいでしょうか。これは時と場合と場所によるので一概には言えないですが。
また、ゲストハウスにはキッチンがついていることが多いです。現地で自炊をして食費を抑えたいときには重宝しますね。
そこそこの値段でベッドが使えるのは高評価ポイント。
総合評価 ☆☆☆
- ネカフェ
こいつは結構メジャーかな。高くても2,000円くらいだし横になれるしシャワーもあるし泊まるにはなんにも困らない。けど結構都会なところでないとネカフェ自体がないから使えないのが難点。
バランスタイプ。
総合評価 ☆☆☆
- カラオケ
個人的にはカラオケが結構おすすめ。一人旅行ならソファーで横になれるし、複数人旅行なら朝までカラオケしてりゃいいからね。値段もそこまで高くなく。大体1,500円くらいかな。
ただシャワー等の施設がないのは仕方ない。
総合評価 ☆☆
- 野宿
夏はまだしも冬はやめようね。自分はやったことないです。
- 空港
空港は寝れるスペースがいっぱいありますね。深夜・早朝の航空券は比較的安いので空港に泊まるのも有効です。
成田空港のLCC専用の第3ターミナルとかいい感じですね
ほかにも目的地によっては夜行バスを使ったり、車を使った旅行なら車中泊もアリな選択肢です。
交通費の削減
続いては交通費の削減について。交通費は宿泊費と同等、もしくはそれ以上にコストがかかります。貧乏旅行を成立させるには、ここの削減が不可欠でしょう。
- 新幹線
高いです。マジかってくらい高いです。一応、ぷらっとこだまのような割引サービスもあったりしますが、それでも高いです。日程的にどうしても必要なときのみ乗るようにしましょう。
また、後述しますが「ワープ」という技があります。それが、貧乏旅行における新幹線の最強の使い方でしょう。
- 飛行機
最近はLCCの発達により、かなり格安で飛行機に乗れるようになりました。遠隔地に行く際には一番の選択肢でしょう。
LCC各社は不定期にセールを行っています。そのときを狙って買うと安く済ませることができます。このへんを定期的に見ておくとよいでしょう。
- 夜行バス
飛行機で行くほどの距離ではないところなら、夜行バスが選択肢に上がるでしょう。現地で朝から活動できる点、宿代を抑えられる点、運賃が安い点が強いです。東京からなら大阪・名古屋あたりなら本数も多く運賃もかなり安い(最安値2,000円弱くらい?)ので一番のおすすめです。
乗り心地はお金を積むほど良くなりますが、まぁ安いやつでもそんなにきつくはないです。
- 青春18きっぷ
期間限定ではありますが、1日2,400円でJR線乗り放題!最強のきっぷです
ただし乗れるのは普通列車のみ。新幹線や特急には乗ることができません。
よって、移動にはとても時間がかかります。新幹線の倍かそれ以上くらい。(実際に使用した例は後述。)
つまり、時間はあるけどお金はない貧乏学生による貧乏旅行に最適なきっぷです!!
18きっぷの魅力についてはここに書くとキリがないのでググってください。
冬の18きっぷは来年1月10日まで使えます!まだ買ってないそこのあなたは今すぐ買いましょう!!!
18きっぷの初心者であれば長野とか草津温泉とか宇都宮日光とか余り時間もかからず楽しめるので是非。
- レンタカー
複数人グループかつ免許持ちがいるときには有効である場面が多いです。
車中泊すれば宿代も浮く。私は免許を持っていないので金魚のフンみたいにくっついて行くのが好きです。皆様方よろしくお願い申し上げます。
あとは目的地が駅から遠く公共交通機関でたどり着くのが困難な場所ならタクシーかこれしかそもそもの選択肢がなかったりします。
- フェリー
貧乏旅行の代名詞で、18きっぷと共によく挙げられるイメージとして、フェリーでの大部屋の雑魚寝、というものがあるかと思います。
しかし、フェリーの運賃はそんなに安くない事が多く、同区間を飛行機またはバスで移動したほうが安いことが多いです。よく比較検討した上で利用すべきでしょう
ただ、のんびり時間をかけて移動する、という点では唯一無二の存在です。自分も一回は使ってみたいな。
最近はさんふらわぁが学生割引やってた気がする。
- 自転車・徒歩
本記事では扱いません。 以前京都から東京まで一週間くらいかけて歩いてた友人がいました。すごいなーと思いました。
食費の削減
私は普段の貧乏旅行では、あまり食費を気にしていません。わりかし好きなものを食べています。なぜなら、私は食べることが好きだからです。
貧乏旅行においては、何でもすべて節約しようとすると肉体的にも精神的にもキッツイ場面が出てくることがあります。そこで、自分へのご褒美としてある程度贅沢を許容することも快適な旅のためなら考慮すべきです。
とはいえ、予算によっては食費を気にしなければならないときもあります。後述する例では両方のパターンを紹介するので、是非参考にしてください。
まず、最大の食費削減法としては、もちろん食べないことが挙げられます。旅行中に何も口にしなければ、食費は一切かからずに済みます。やったね。
もちろんそんなことは不可能なので、ではなにを食べて生活すればよいのでしょうか?
- 炭水化物
これに限ります。炭水化物はカロリーあたりの単価が安く、どこにでも売っています。困ったら炭水化物を食べればいいです。
カロリーあたり単価を追求するなら油を飲んでも良いでしょう。私は無理です。
ただ炭水化物を摂取するだけならスーパーとかで買い込めばよいですが、もっと食費を削減するために自炊をするという方法があります。
先述したとおり、ゲストハウスにはキッチンがある事が多いです。旅行先でパスタの乾麺を買い、そこで茹でればかなり食費を抑えることができますね。
さらにさらに食費を削減する方法として、現地で買うのではなく家から持っていく方法もあります。その場合は調味料も一緒に持っていくべきです。少量のみの調味料は非常にコスパが悪いためです。
私は白米とパスタの乾麺、塩と胡椒を家から持っていったことがあります。
- 水
食べ物を食べなくても水だけ飲んでれば大丈夫だよ!!って人は水を飲むのがよいかもしれません。
旅の実例
以降では、私が実際に行った旅行の事例を3パターン紹介します。
みなさんが旅行に行くときの参考になるかもしれません。
1. 仙台へ日帰り
2019年12月16日(この記事を公開した週の月曜日)に、日帰りで仙台に行ってきました。
まずは、この旅行について紹介します。
18きっぷを用いて自宅最寄り駅の始発(04:54)からJR線を乗り継ぎ、仙台に向かいました。
ひたすらに電車に乗り続けます。途中の通勤通学ラッシュの時間帯は座れませんでしたが、その時間以外は座り続けることができました。18きっぷ使って座れないと中々キツイものがありますね。
座っている時間は基本的に寝ています。もしくはスマホいじるか本を読むか。
上の説明では書きませんでしたが、18きっぷを使って旅行するときは耳栓とマスクを持っていくことをおすすめします。
耳栓は寝るときに使います。イヤホンと違って電池を必要としないのが優れています。
マスクも寝るときに使います。ダラーっと口を開けて寝てしまうと、喉を痛める可能性があるためです。
そんなこんなで仙台に到着しました。到着時刻は11:54 片道約7時間です。
仙台についてまず最初にやることといえば、そう、もちろんラーメン二郎に行くことですね。
駅から20分ほど歩き、仙台二郎に行きました。大体1時間待ちでした。
想定以上に待ってしまったため、この後行く予定だった秋保温泉に行く時間がありません。
仕方ないので仙台城址に向かいます。
有名なコレがあるところですね。
それでもまだ時間が余っていたので、ポケモンセンターに行ったりアーケード街をブラブラしたりして、
最後に牛タンを食べて帰りました。現地出発時刻は17:01 約5時間の滞在でした。
帰りは福島駅で途中下車して1時間くらいフラフラしました。途中下車できるのは18きっぷの強みですね。
宇都宮→大宮間ではグリーン車を利用しました。疲れてると想定していたので、仙台駅で予めグリーン券を買っておきました。(宇都宮駅では乗り継ぎの都合上グリーン券を買う時間がなく、かといって車内で買うと高い)
でも蓋を開けてみたら全然疲労感が無かったのでちょっと無駄だった感はありました。でも車両まるごと貸切状態だったのは楽しかった。
そんなこんなで最寄り駅到着は00:10頃 休憩混み7時間程度でしょうか。
自分の体感だと、往復14時間も電車に乗っても余り疲れや飽きは感じませんでしたが、これには個人差があるでしょう。まぁ意外といけるものなので皆さんもとりあえず乗ってみましょう。もちろん、片道の所要時間より現地にいられる時間が短いという事実に対する考え方も個人差があるでしょう。これは日程の組み方も関わるけど。
一番きつかったのは翌日の一限の英語です
最後に、今回の旅で使用したお金についてまとめます。
・宿泊費
日帰りなので0円です。
・交通費
18きっぷ(2400円)、仙台の地下鉄(220円)、グリーン券(1000円) 合計3,620円程度です。
仙台までの往復でこの程度で済むのはでかいですね。
・食費
ラーメンにコーヒーに牛タンに…… と合計6,000円程度です。牛タンにつぎ込みました。美味しかったです。
貧乏旅行とは一体?まぁほか削ってるし・・・
2. 甲府へ1泊2日
3Qのテスト終わりの週、木曜2限から金曜2限まで休講だったので、その間に甲府へ行きました。
木曜1限の授業のあと急いでバスに乗り、八王子駅に向かいます。そして駅から特急あずさに乗り、甲府駅で下車しました。甲府に着いたらまず最初にすることは何でしょうか?
そうですね。ほうとうですね。
駅前の名店「小作」でほうとうを食べました。
その後はお寺とか神社とか行ったり、バスで寝過ごして知らない土地に連れ去られたりして(ひやっとした)、夜ご飯は鳥のもつ煮!B級グルメですねぇ。
ひととおり観光が終わった後は、3駅前の春日居駅まで戻り、近くのカラオケ屋で宿泊。
2日目。カラオケの閉店時間が朝4時なので、そこから早速活動開始です。
真っ暗な中スマホのライトを頼りに山道を4キロ程登り、朝5時にたどり着いたのは
温泉!!!!
ここ、ほったらかし温泉は首都圏でもトップクラスの人気を誇る温泉!
その売りはなんと行っても「湯船から日の出が見れる!!!!!」 なんと日の出の一時間前から営業しているのです。だからこんなに朝早く行く必要があったんですね。 おかげさまで待機列の先頭を取ることができました。営業開始は05:30頃からでしたが、それまでには30人ほどの列ができていたと記憶しています。そしておそらくその人達は全員車で来ています
湯船に浸かること1時間(のぼせかけた)、山の向こうからゆっくりと登ってくる日の出を堪能したら、早速朝ごはんです。この温泉では朝食も提供しています。
これはもう言うことなしですね。
その後は来た道をのんびり歩いて引き返し、そのまま大学に向かいました。
今まで私がやった中で一番贅沢な通学でしたね。
甲府は大学からのアクセスも良く、観光地も食事も宿も豊富なのでかなりおすすめ度が高いです。
最近出かけてないなぁ、って人は大学の合間に是非。
最後に、今回の旅で使用したお金についてまとめます。
・宿泊費
カラオケフリータイムで1,500円程度だったかな?
・交通費
電車で片道1,500円 行きに特急使ったり現地でバス乗ったりしてるから大体4,000円くらい
・食費
一日目昼が2,000円くらい、夜が1,500円くらい、二日目朝が700円くらいだったかな。
これは貧乏旅行かと言われると少し怪しいところがありますが、まぁ許してください。
3. 出雲大社・京都に4泊5日
最後には今までよりもちょっと長い、4泊5日の旅行を紹介します。
これは上2つと異なり、友人たちと3人で旅行しました。 複数人旅行だと、1人あたりの費用が減ったり暇つぶしの種類が増えたりと良いこともたくさんありますが、その反面、行動が制限されるという大きなデメリットがあります。ここの折り合いをつけていくのが楽しいのよな。
一日目
始発に乗り、18きっぷを使ってひたすら西を目指します。
最初に途中下車したのは伯備線の新見駅。時刻にして20:30の出来事です。それまではずっと乗り継ぎ乗り継ぎで降りる時間なんてありませんでした。
降りたら早速夕飯を食べに行きます。駅の近くでコンビニ弁当を食べました。やることがないのでそのまま駅に戻ります。
そしてそのあとたどり着いたのは鳥取県の米子。この時点でこの先に進む電車の終電は過ぎているので、今日は米子に泊まるしかありません。でもホテルは高いので却下、駅近くにネカフェもないのでカラオケに行きました。結局寝ないでカラオケしてた。
ここも営業時間は朝4時まで。仕方ないので駅前でのんびりしてたら、幸いにも駅の待合室が空いたのでそこで始発を待ちました。
二日目
始発で行動開始します。向かった先は
出雲大社!はるばるやってきました。でも帰りの電車の都合もあるので出雲大社の滞在は30分弱くらい。片道丸一日以上かかったけどそんなもんです。
帰りももちろん18きっぷ。でも今回はずっと普通列車ではありません。新幹線ではありませんが、先述した「ワープ」を使用したのです。
ワープとは、ある1区間だけ特急や新幹線等の優等列車に乗る技。この区間は特急は多いけど普通列車が少なかったので、この近距離のワープ使用のおかげで目的地の到着が2時間以上早くなりました。これは使い得。
そんなこんなで東に戻り、19時頃にたどり着いたのは京都!これから京都のゲストハウスで3泊します。
ちなみにここ、1人1泊800円程度です。めっちゃよい。
三日目・四日目
集団で行った旅行にも関わらず、現地では別行動でした。みんな自分の好きなことができるからそれが一番だよね、ということで。
私はラーメン二郎に行ったりゲームの友人とオフ会したりしてました。自由ですね
そんな中でもみんなでやったことがあります。朝食と夕食です。
この旅行では、各自が分担して食糧を持参していました。それをゲストハウスのキッチンで調理することで食費をかなり安く抑えることができました。大体ゆでたパスタに胡椒とかかけたやつと炊き具合が微妙なごはんを食べてました。味は微妙でも楽しかったので問題ありません。
五日目
18きっぷを使って帰ります。途中名古屋に寄ったり、かの有名な「さわやか」に寄ったり、途中下車も満喫しました。
沼津からはグリーン車を利用し、最後はとてもゆったりすることができた、と記憶しています。
最後に、今回の旅で使用したお金についてまとめたいのですが、旅行自体が結構前なので記録も記憶もありません。
うろ覚えですが、大体総額2万円台だったと思います。4泊5日であんな遠くまで行って3万切る、これは立派な貧乏旅行ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?(テンプレ)
これを読んで「俺も旅行したいな~~~」と思ってくれる人が増えることを願っています
本当はもっと色々書きたいこと(特に18きっぷ関連)があるけど、キリがないのでこのへんにしておきます。
繰り返しになりますが、冬の18きっぷの有効期限は1/10まで。
ここまで読んだ方なら18きっぷの破壊力を良く分かっているでしょう。だって鳥取県まで2,400円だもんね。
さぁ、今すぐ買いに行くのです!全国のみどりの窓口のほか、指定席券売機でも発売していますよ!
では、よい旅を!